マカオ、2023年9月のインバウンド旅客数は約230万人…コロナ前2019年同月の約83%

 マカオ政府統計調査局は10月24日、今年(2023年)9月の訪マカオ外客数(インバウンド旅客数)統計を公表。

 今年9月単月のインバウンド旅客数は前年同月から312.5%増、前月から28.6%減の230万1056人(延べ、以下同)となり、3ヶ月ぶり減。

 今年9月のインバウンド旅客の内訳は、宿泊を伴う旅客が前年同月比317.3%増の116万9471人、日帰り旅客が307.7%増の113万1585人、。平均滞在時間は0.4日短い1.4日で、内訳は宿泊を伴う旅客が1.0日減の2.5日、日帰り旅客が横ばいの0.2日。

 国・地域別で最多だったのは中国本土からの旅客で、前年同月比216.2%増の158万9423人、全体に占める割合は69.1%。このうち個人旅客が296.8%増の74万6605人。中国本土に次いで多かったのは香港からの旅客で、1058.0%増の53万4755人。その他については、多い方から順に台湾の5万0660人、フィリピンの2万4705人、韓国の2万2283人、インドネシアの1万1774人、日本の9667人。

 対前年で大幅増となった要因については、昨年12月から事実上のゼロコロナ政策への転換が進み、今年1月8日に水際措置が大幅緩和されたことが大きい。9月は夏休みを終えた直後の伝統的な閑散期にあたるため対前月でのマイナスは正常。

 今年1〜9月累計のインバウンド旅客数は前年同期比356.6%増の1992万8168人。内訳は、宿泊を伴う旅客が486.7%増の1023万6800人、日帰り旅客が270.0%増の969万1368人。平均滞在時間は0.1日短い1.3日で、内訳は宿泊を伴う旅客が1.1日減の2.3日、日帰り旅客が0.2日増の0.3日。

 なお、昨年通期のインバウンド旅客数は対前年26.0%減の570万0339人で、新型コロナの影響が生じて以降の最少だった。今年に入って以降、インバウンド旅客は急回復しており、4月終了時点で昨年通期を超過。また、そこからわずか1ヶ月の5月終了時点で昨年の2倍に達し、さらに6月終了時点で1千万人の大台を突破した。参考までに今年1〜9月累計のインバウンド旅客数はコロナ前2019年同時期(3020万2906人)の66.0%に相当。9月単月(276万4924人)では同83.2%。今後、第4四半期にかけてコロナ前との比較でどの程度まで回復するかが注目される。

国慶節大型連休中の世界遺産・聖ポール天主堂跡付近の様子=2023年9月30日(写真:MGTO)

関連記事

最近の記事

  1.  近年マカオでは「換銭党」と呼ばれる違法両替従事者が主にカジノ施設内外で暗躍し、暴力、詐欺、窃盗、…
  2.  澳門海關(マカオ税関)は12月13日、マカオ警察総局による指揮の下、各保安部門が地域社会の良好な…
  3.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業、SJMリゾーツ社は12月13日、同社がマカオ半島中央部の…
  4.  マカオ特別行政区政府は12月14日午前、中国の習近平国家主席が同月18日から20日までマカオを訪…
  5.  ウィンターホリデーシーズンを迎え、マカオの各商業施設でも主にクリスマステーマの趣向を凝らしたイベ…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun