マカオの新規住宅ローン承認額が2ヶ月連続増…2025年4月

 マカオ金融管理局が6月16日に公表した今年(2025年)4月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが2ヶ月連続増、商業不動産向けが4ヶ月ぶり減だったとのこと。

 今年4月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から13.8%増の8.8億パタカ(日本円換算:約157億円)。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から6.8%増の8.2億パタカ(約147億円)で、全体の92.7%を占めた。非居民向けについては6500万パタカ(約11.6億円)まで増加。直近3ヶ月でみると、今年2〜4月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は7.9億パタカ(約141億円)で、今年1〜3月との比較で15.7%減。

 新規商業物件向けローン貸付承認額は22.1%減の15.2億パタカ(約272億円)。このうち、マカオ居民向けが45.6%減の10.1億パタカ(約181億円)で、全体の66.9%を占めた。非居民向けについては5.0億パタカ(約89億円)まで増加。直近3ヶ月でみると、今年2〜4月の月次平均値は16.6億パタカ(約297億円)で、今年1〜3月との比較で1.1%増。

 今年4月末時点の住宅ローン融資残高は期内に複数の大口融資が完済されたことを受けて前月から0.6%減、前年同月から5.3%減となる2143.9億パタカ(約3兆8333億円)。マカオ居民が占める割合は96.7%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.5%減、非居民向けについても2.5%減。

 商業物件向けローン融資残高は前月から0.3%減、前年同月から5.2%減となる1480.8億パタカ(約2兆6477億円)。マカオ居民が占める割合は91.9%。商業物件ローン融資残高は前月からマカオ居民向けが0.2%減、非居民向けが0.4%減。

 今年4月末締めの住宅ローン延滞率は3.6%で、前月から横ばい、前年同月から0.1ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は5.5%で、前月から0.1ポイント、前年同月から2.1ポイントのそれぞれ上昇。住宅ローン延滞率は昨年の年初から上昇が続き、10月から11月にかけて一旦下落したものの、12月から再び上昇に転じ、直近3ヶ月は横ばい。

 マカオでは一昨年1月初旬のウィズコロナ転換を機にインバウンド市場の回復が進み、経済波及効果が期待されていたが、不動産市場については高金利が続く状況と経済の先行き不透明感といった懸念材料も存在し、取引件数・平均平米単価とも振るわない状況が続いている。昨年の年初からは不動産価格抑制策の一部緩和もスタートし、同年4月20日から不動産価格加熱抑制策が全面撤廃されるに至った。

マカオの新興住宅街にあたるタイパ新城区の町並み(資料)=2023年10月本紙撮影

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