マカオ、11月カジノ売上はコロナ前2019年同月の7割程度まで回復か…大手金融機関予測

 マカオ当局が11月1日に公表した最新統計によれば、今年(2023年)10月のカジノ売上(粗収益、Gross Gaming Revenue=GGR)が新型コロナの影響が生じた2020年2月以降の最多となった。

 これを受けて複数の大手金融機関が11月の見通しに関するレポートを発出した。

 モルガン・スタンレーはレポートの中で、マカオの今年10月はGGRは約195億パタカ(日本円換算:約3616億円)、単日平均約6.29億パタカ(約117億円)で、コロナ前2019年同月の約74%に相当し、事前の市場予測値であった月次190〜192億パタカ(約3523〜3560億円)を上回り、2019年同月と比較した推定回復率はマスゲーミング部門(いわゆる平場)が約103%、VIP部門が約30%とした。

 また、10月最終週の単日平均GGRは約6〜6.1億パタカ(約111〜113億円)で、2019年10月の約72%に相当し、今年8月から約10%増となっており、コンサート開催による底上げ効果が主要因との見方を示した。11月にはマカオグランプリ及びウエストライフのコンサートが開催予定となっており、同月のGGR予測については月次約169億パタカ(約3133億円)、単日平均約5.64億パタカ(約105億円)で、2019年同月の約74%まで回復するとした。

 シティでは、今年10月がGGRは業界及び市場の予測を上回り、単日平均が45ヶ月来の最多となった主要因として、(月初の)国慶節ゴールデンウィークによる効果を挙げた。11月の見通しについて、マカオ政府旅遊局がマカオグランプリ開催期間中(11月11〜12、16〜19日)のホテル客室稼働率を90%超と見込むが、毎年第4四半期のうち11月はカジノ業界にとって閑散期にあたることを踏まえ、月次GGRを160億パタカ(約2967億円)、単日平均5.33億パタカ(約99億円)で、回復率は2019年同月の約70%とする慎重な予測とした。

 UBSは11月のGGRについてより慎重な予測で、月次153億パタカ(約2837億円)、単日平均約5.1億パタカ(約95億円)とした。

 なお、マカオの今年1〜10月累計のGGRは前年同時期から315.6%増の1484.49億パタカ(約2兆7524億円)で、2019年同時期の約60.2%に相当。時の経過とともに回復が進む状況。10月終了時点でマカオ政府が掲げる通期の目標値である1300億パタカ(約2兆4040億円)を達成済み。マカオ政府が11月1日に立法会へ提出した来年度の財政予算案の中で、来年のGGR目標値を2160億パタカ(約4兆0049億円)に設定したことも明らかとなったばかり。

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2020年7月本紙撮影

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