マカオの救急車が中国本土と香港へ乗り入れ可能に

 マカオと中国本土、香港の間は陸路での相互往来が可能で、乗り入れ先のナンバープレートを取得するなど所定の手続きを済ませた自家用車やクロスボーダーバスが頻繁に往来している。

 マカオ保安庁の黄少澤長官は11月24日のマカオ立法会施政弁論において、マカオの救急車が将来的に中国本土あるいは香港へ乗り入れが可能になることを明らかにした。

 黄長官によれば、同月23日に中国本土の公安当局からマカオの救急車2台分の中国本土への乗り入れに必要なナンバープレートの発給を受けたといい、必要に応じて過去に締結した協定に基づき実際に運用することができるとのこと。

 また、香港との間でもマカオの救急車の香港への乗り入れについて合意に達しているが、マカオ警察当局と香港医療当局の間で運用に関する詳細を詰めている段階とし、短期内に運用が可能になる見通しとした。

 なお、中国本土あるいは香港へ乗り入れ可能となるのはマカオ政府衛生局が管轄する公立病院の救急車に限られるという。

マカオの救急車(資料)=本紙撮影

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