マカオ政府統計調査局は11月29日、今年（2023年）10月の商品貿易統計を公表。

　今年10月の貨物輸出総額は前年同月から16.0%増の13.4億パタカ（日本円換算：約248億円）。再輸出は17.9%増の12.1億パタカ（約224億円）で、カジノ用製品とダイヤモンド製ネックレスがそれぞれ2.1倍、1.6倍増だった一方、酒と腕時計はそれぞれ68.9%、26.5%減に。マカオ製の商品の輸出は0.7%増の1.3億パタカ（約24億円）となり、このうち衣料品と医薬・有機化学製品がそれぞれ14.3%、12.8%増、銅・同製品は55.8%減。貨物輸入総額は7.5%減の117.4億パタカ（約2170億円）で、3ヶ月連続マイナス。このうち携帯電話、コスメ・スキンケア製品、香水がそれぞれ34.9%、31.0%、29.9%減だったが、カジノ用製品とゴールド製ネックレスはそれぞれ3.1倍、39.4%増。単月の貨物貿易赤字は104.0億パタカ（約1922億円）。

　今年1〜10月累計の貨物輸出総額は前年同時期から3.8%減の108.6億パタカ（約2007億円）。内訳は再輸出が0.8%減の95.6億パタカ（約1767億円）、マカオ製商品の輸出が21.5%減の13.0億パタカ（約240億円）。貨物輸入総額は2.1%増の1173.8億パタカ（約2兆1676億円）。貨物貿易赤字は前年同時期から28.8億パタカ（約532億円）増の1036.4億パタカ（約1兆9152億円）。

　今年1〜10月の輸出先別では、中国本土が31.4%減の7.8億パタカ（約144億円）、香港が8.6%減の79.0億パタカ（約1460億円）、米国が26.6%減の3.9億パタカ（約72億円）、EUが16.3%減の1.3億パタカ（約24億円）。品目別では、紡績品・衣料が24.8%減の11.5億パタカ（約213億円）、非紡績商品が0.5%減の97.1億パタカ（約1794億円）。

　輸入品の原産地別では、EUが1.7%減の374.9億パタカ（約6928億円）、中国本土が5.3%減の329.2億パタカ（約6083億円）。輸入元別では、香港が1.7%減の952.2億パタカ（約1兆7596億円）、中国本土が20.2%増の169.2億パタカ（約3127億円）。品目別では、消費財が6.1%増の888.8億パタカ（約1兆6424億円）。このうち食品・飲料が199.0億パタカ（約3677億円）、ゴールド製ネックレスが119.8億パタカ（約2214億円）で、それぞれ28.6%、52.4%増。一方、コスメ・スキンケア製品は33.8%減の110.0億パタカ（約2033億円）。このほか、燃料・潤滑油は14.1%増の59.7億パタカ（約1103億円）、建築資材は5.0%増の25.0億パタカ（約462億円）、携帯電話は53.5%減の43.7億パタカ（約808億円）に。

　今年1〜10月の対外商品貿易総額は前年同時期から1.6%増の1282.4億パタカ（約2兆3697億円）。