マカオ国際空港、2023年の旅客数は約515万人…コロナ前2019年の5割強まで回復

 マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港の運営会社にあたるCAMは1月4日、昨年(2023年)通期の各種統計資料を公表。

 2023年の旅客数は延べ約515万人、フライト発着回数は延べ4万2504回、単日平均旅客数は延べ約1.4万人、単日平均フライト発着回数は116回だったとのこと。コロナ前2019年と比較した回復率は旅客数が約54%、フライト発着回数が約55%とした。参考までに、同年のインバウンド旅客数の回復率は約7割。

 CAMによれば、現在25の航空会社が中国本土、台湾、東南アジア、東北アジアなど48都市を結んでおり、方面別の旅客数割合は中国本土線が58%、台湾線が15%、東南・東北アジア線が27%とのこと。

 CAMでは、今年(2024年)については、中国本土旅客ソースを確固たるものにすると同時に、海外及びマカオ拠点の航空会社との協力により中長距離の直行便または経由便の開拓を進めていくほか、東南・東北アジア旅客ソース向けのフライトを増やすため、外地の航空会社とともに観光プロモーションを強化し、マカオへの国際旅客の誘致に取り組む考えという。

 マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港。東南及び東北アジアとの短・中距離路線が主で、LCCの誘致に積極的なことでも知られる。2019年の年間旅客数は961万1427人で、2012年から8年連続の伸長、開港以来最多記録を2015年から5年連続の更新していたが、2020〜2022年はコロナ禍で旅客数が低迷を余儀なくされ、2023年に入って以降はアフターコロナで回復が進んでいる状況。

マカオ国際空港の出発フロアの様子(写真:CAM)

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