香港、2023年のインバウンド旅客数は約3400万人…中国本土からの旅客が約8割占める

 香港旅遊発展局は1月13日、昨年(2023年)12月及び通期のインバウンド旅客関連統計(初歩数値)を公表。通期のインバウンド旅客数は3399万9660人(延べ、以下同)、12月単月では392万9986人だった。

 コロナ前(2017〜18年)平均と比較した回復率は、通期が約55%、12月単月が約65%

 同局によれば、通期の旅客ソース別では中国本土が(約79%を占め)最大だったといい、五・一(労働節)ゴールデンウィーク、夏休みシーズン、十・一(国慶節)ゴールデンウィークの旅客数は理想的な数字だったとのこと。また、東南アジア市場も急回復が進んでおり、このうち12月単月のフィリピン、タイからの旅客数はコロナ前平均を上回り、回復率はそれぞれ116%、106%に達したという。旅客の渡航目的別では、MICEセグメントの回復率が約7割となり、レジャーセグメントを上回ったという。このほか、インバウンド旅客のうち宿泊を伴う旅客の割合が約半数となり、コロナ前平均を上回り、その滞在時間もコロナ前より長い3.6日だったとのこと。

 同局では、今年(2024年)についても、引き続き世界のツーリズム市場の最新の趨勢や流行などを把握した上、各市場に合ったプロモーションを展開し、香港訪問意欲を高めて行きたいとしている。

 なお、マカオ政府旅遊局が公表した資料によれば、昨年通期のインバウンド旅客数(初歩数値)は約2823万人で、コロナ前(2019年)の約7割、2017〜18年平均の約8割に相当し、香港と比較して回復ペースが早かった。

香港の町並み(資料)=本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は4月28日、各イミグレーション施設で検査体制の強化を図り、違法な運搬活動…
  2.  マカオ政府統計・センサス局が4月26日に公表した資料によれば、今年(2024年)3月の総合消費者…
  3.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  4.  マカオ司法警察局は4月26日、前月(3月)コタイ地区の統合型リゾート(IR)併設カジノ場内にある…
  5.  澳門海關(マカオ税関)は4月26日、世界知的所有権機関(WIPO)が制定した「世界知的財産の日(…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun