マカオ 2023年12月末時点の外貨準備高は約4兆円…前月末から1.3%増

 マカオ金融管理局は1月15日、昨年(2023年)12月末のマカオ特別行政区の外貨準備高(外匯儲備資産総額)の初歩統計が前月の修正後数値から1.3%増の2236億マカオパタカ(277.7億米ドル、日本円換算:約4兆0250億円)だったと発表。

 昨年12月末の外貨準備高は前月末のマカオ流通貨幣の約11倍、広義マネーサプライ(M2)におけるマカオの法定通貨、マカオパタカ分の91.0%だった。

 また、同月のマカオパタカの貿易加重指数は103.3で、前月から1.30ポイント、前年同月から0.39ポイントのそれぞれ下落。主要貿易相手国・地域の通貨に対して前月比、、前年同月比ともにマカオパタカ安の状況にあることを示している。

 マカオは面積約33平方キロ(山手線の内側のおよそ半分)、人口約68万人という小さな地域ではあるものの、マカオの年間カジノ売上は世界最大規模を誇り、年間約3940万人(2019年)のインバウンド旅客が訪れるアジア有数の観光都市として知られる。2020年1月からのコロナ禍でインバウンド旅客数の低迷が続いたが、2022年12月にウィズコロナへ転換。これを受けて水際措置の緩和が進んだことで、2023年に入って以降、急速にインバウンド旅客数が回復し、勢いを維持している。

 なお、マカオの外貨準備高は2012年2月に財政準備と外貨準備が別枠管理となったが、これ以降、2020年12月に初めて2000億マカオパタカを突破。再度の大台乗せとなった2021年3月から直近までこれを維持している。

マカオ金融管理局ビル(資料)=2020年7月本紙撮影

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