マカオの政府旅遊局と観光業界が香港で開催のハラール展に参加

 マカオ政府旅遊局(MGTO)は1月27日、マカオの観光業界関係者らとともに香港で開催されている(開催期間:同月26〜28日)エキジビション「ハラールパビリオン香港2024」に参加したと発表。

 MGTOは同展の後援の一角で、今回の参加について、マカオに観光業界に対して専門知識の獲得とビジネスネットワークの確立を図る機会を提供することで、インドネシアやマレーシアといったムスリム文化の濃い地域からマカオを訪れる旅客の拡大を狙う中、よりよくもてなす準備を整えることを挙げた。また、ムスリム旅客が旅行先を選ぶ際に「食」が重要な要素になるとし、マカオにおけるハラールフードを使用した料理の選択肢拡充を期待するとした。

マカオの観光業界関係者らによる「ハラールパビリオン香港2024」会場視察の様子(写真:MGTO)

 同展には香港、中国本土、日本、韓国、シンガポール、マレーシア、パキスタン、英国の事業者がハラール認証の食品やキッチンなどを紹介する約30のブースを出展したほか、教育フォーラムも主要な見どころで、ムスリム人口の少ない地域におけるハラールツーリズム、ハラール料理やハラール認証の流れといった議題について討論、ハラール料理の実演がなされたという。また、マカオの観光業界一行は香港のモスクを訪れ、ハラール料理の試食を行ったとのこと。

 MGTOでは、これまで数年来にわたって観光業界向けのトレーニング機会を提供しており、直近では昨年(2023年)3月と12月にムスリム文化ワークショップを開催している。マカオにとってインドネシアとマレーシアはそれぞれ第6、第8の旅客ソースにあたり、ジャカルタとマカオを結ぶ直行便が昨年11月に新規就航、マレーシアとの間の直行便も今年1月に増便となり、MGTOは今後マーケティングプロモーションの対象エリアを中東にも拡大し、国際旅客ソースのダイバーシティ化を図りたい意向という。

香港のモスクを見学に訪れたマカオの観光業界関係者ら(写真:MGTO)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は5月12日、各イミグレーション施設で税関検査の強化を図り、違法な運搬活動…
  2.  マカオ司法警察局は5月10日、マカオ監獄で看守を務めるマカオ人の女(33)を出所者から現金を脅し…
  3. 世界最大規模のカジノ売上を誇る都市として知られるマカオ。カジノ税という潤沢な財源を抱え、莫大な財政…
  4.  中国本土から香港・マカオへの「自由行」と呼ばれる個人観光旅行スキーム(Individual Vi…
  5.  マカオ治安警察局は5月10日、コタイ地区にある統合型リゾート(IR)併設ホテルの客室内で違法売春…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun