マカオ、新規住宅ローン承認額が2ヶ月ぶり減…2023年12月

 マカオ金融管理局が2月7日に公表した昨年(2023年)12月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが2ヶ月ぶり減、商業不動産向けは2ヶ月連続減だったとのこと。

 昨年12月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から5.1%減の9.3億パタカ(日本円換算:約171億円)。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から4.2%減の9.2億パタカ(約169億円)で、全体の98.7%を占めた。非居民向けについても42.5%減の1200万パタカ(約2.2億円)。直近3ヶ月でみると、昨年10〜12月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は9.3億パタカ(約171億円)で、同年9〜11月との比較で8.1%減。

 新規商業物件向けローン貸付承認額は3.1%減の8.7億パタカ(約160億円)。このうち、マカオ居民向けが前月から1.7%減の8.4億パタカ(約155億円)で、全体の96.8%を占めた。非居民向けについても32.6%減の2800万パタカ(約5.2億円)。直近3ヶ月でみると、昨年10〜12月の月次平均値は9.7億パタカ(約179億円)で、同年9〜11月との比較で8.4%減。

 昨年12月末時点の住宅ローン融資残高は前月から0.4%減、前年同月から3.9%減となる2292.5億パタカ(約4兆2216億円)。マカオ居民が占める割合は95.5%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.4%減、非居民向けについては1.1%減。

 商業物件向けローン融資残高は期内に多くの大口融資が完済されたことを受けて前月から0.9%減、前年同月から3.8%減となる1586.7億パタカ(約2兆9219億円)。マカオ居民が占める割合は93.3%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から1.0%減、非居民向けが横ばい。

 昨年12月末締めの住宅ローン延滞率は1.0%で、前月から横ばい、前年同月から0.6ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は3.1%で、前月から0.6ポイント上昇、前年同月から2.2ポイント上昇。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2020年7月本紙撮影

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