マカオ、2023年下半期の中小企業向け新規融資承認額が同年上半期から2.9%減に…延滞比率は3.5%まで上昇

 マカオ金融管理局(AMCM)が2月8日に公表した資料によれば、昨年下半期(2023年7〜12月)のマカオの銀行による地元中小企業向けの新規融資承認額は同年上半期(2023年1〜6月)から2.9%減の62億パタカ(日本円換算:約1146億円)だった。

 担保比率(融資限度額のうちの有形資産による担保部分)は同8.0ポイント上昇の59.5%。

マカオ金融管理局ビル(資料)=2020年7月本紙撮影

 昨年下半期末時点の中小企業融資残高は畿内に大口の返済が複数あったことを受けて同年上半期末から1.1%減の840億パタカ(約1兆5523億円)に。同年上半期末との比較における業界別の動向については、ITとレストラン・ホテル及び関連業向けがそれぞれ13.8%、2.0%の上昇だった一方、製造業向けは30.7%の下落。

 融資枠に占める融資残高の割合は81.7%で、同年上半期から0.7ポイント上昇。

 昨年下半期末時点の中小企業融資の延滞残高は29億パタカ(約37億円)、延滞比率は3.5%で、同年上半期末から2.1ポイント上昇した。

マカオ金融管理局による2023年下半期の中小企業向け融資統計のインフォグラフィック(図版:AMCM)

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