マカオ、2024年1Qの消防出動数は約1.4万件…前年同時期から7.29%増

 マカオ消防局は4月10日に記者会見を開き、今年第1四半期(2024年1〜3月)の消防関連統計データを公表。

 今年第1四半期の消防出動数は前年同時期から7.29%増の1万4098件だったとのこと。内訳は、火災が5.83%増の254件、救急車出動が13.04%増の1万1774件、救助活動が3.4%減の454件など。

 火災のうち放水を要しないケースが8割超に上り、同局では市民の警戒が高まっていることと関連しているとの見方を示した上、出火原因としてコンロの火の消し忘れ、電線のショート、線香・蝋燭・冥銭など神拝用品の燃焼、たばこの不始末、機械の故障などが挙げられ、これらが全体の約65%を占めたとした。

 救急車出動数の増加要因については、発熱、めまい、頭痛等の軽微な体調不良での出動要請が増えたことを挙げ、市民に対して救急サービスの濫用を控えるよう呼びかけた。

 このほか昨年施行された新防火法に関連し、今年第1四半期内にビルの安全検査を延べ2698回にわたり実施し、改善がみられない、または重大な事案の5件に対して行政処罰を行ったとのこと。同法施行以来の累計行政処罰件数は39件で、主に通路を塞ぐかたちで物を置いた事案という。

マカオ消防局による記者会見の様子=2024年4月10日(写真:澳門消防局)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は7月26日、同局の管轄下にある特警隊が同月27日午前9時から正式にタイパ島北安…
  2.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は7月25日、今年第2四半期…
  3.  マカオ・コタイ地区にある東亜運動会体育館(通称:マカオドーム)で7月26日午後、マカオ警察総局と…
  4.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は7月26日、今年第2四半期(2024年4〜6月期)の雇用…
  5.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun