マカオ、2024年1Qの旅客1人あたり平均消費額は約4.5万円…コロナ前2019年から4割増

 マカオ政府統計調査局は5月20日、今年第1四半期(2024年1〜3月)の旅客消費調査(ギャンブル消費を除く)結果を公表。

 今年第1四半期の旅客総消費額は前年同時期から35.9%増の203.5億パタカ(日本円換算:約3954億円)。コロナ前2019年の同時期との比較でも20.2%増。内訳は宿泊を伴う旅客が前年同時期から33.1%増の164.3億パタカ(約3193億円)、日帰り旅客が48.5%増の39.2億パタカ(約762億円)。

 旅客1人あたりの平均消費額は前年同時期から24.3%減、2019年同時期から40.3%増の2293パタカ(約4万4560円)。前年同時期からの減少要因として、アフターコロナが始まったばかりで経済活動が正常化し、旅客消費が集中したことでベースが上がったことを挙げた。内訳は宿泊を伴う旅客が前年同時期から14.0%減の4024パタカ(約7万8190円)、日帰り旅客が28.4%減の817パタカ(約1万5880円)。

 主な旅客ソース別の1人あたりの平均消費額については、中国本土が2665パタカ(約5万1790円)、香港が1071パタカ(約2万0810円)、台湾が2040パタカ(約3万9640円)で、それぞれ前年同時期から31.6%減、14.4%減、10.6%増。2019年同時期との比較では、それぞれ44.1%、19.0%、39.8%増に。中華圏以外では、シンガポールが2556パタカ(約4万9670円)、韓国が2452パタカ(約4万7650円)、タイが2365パタカ(約4万5960円)、日本が1964パタカ(約3万8170円)、マレーシアが1821パタカ(約3万5390円)で、いずれも2019年同時期から増加した。

 また、今年第1四半期の旅客消費の48.0%をショッピングが占め、以下は宿泊の23.3%、飲食の20.9%と続いた。マカオ渡航目的別では、バケーションとショッピングとした旅客1人あたり平均の消費額がそれぞれ27.3%減の2798パタカ(約5万4370円)、2.0%減の2539パタカ(約4万9340円)だった一方、ショー・催事観覧とMICEについてはそれぞれ1.1倍の5877パタカ(約11万4210円)、18.2%増の5148パタカ(約10万0040円)に。

マカオの世界遺産・市政署ビル前を走るペディキャブ(資料)=2023年7月本紙撮影

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