大韓航空のソウル〜マカオ直行便が就航

 このほど、大韓航空のソウル(仁川)〜マカオ線が就航し、7月2日未明にソウル発の初便(KE169便)がマカオ国際空港に到着した。

 マカオ政府旅遊局(MGTO)は同月2日、大韓航空と合同で同路線の割引航空券の提供及び包括的なプロモーションの実施のほか、韓国メディアのマカオ視察訪問ツアーを組織するなど、韓国人観光客に対するマカオ訪問誘致策を展開することを明らかにした。

 同局によれば、今年(2024年)1〜5月のインバウンド旅客統計において、韓国は(中国本土・香港・台湾の大中華圏を除く)国際旅客ソース以上で首位、また大中華圏を含む全旅客ソース別でも第4位につけており、高い潜在力を有する国際旅客ソース市場と位置付けているとのこと。今回の大韓航空によるソウル〜マカオ線の就航により、ソウル〜マカオ間の直行便のフライト数は週35便まで増加し、プサン〜マカオ線についても週3便と合わせてマカオと韓国の間の輸送力は十分であり、両地の間の相互送客がより進展するとの見方を示した。

 これまで、韓国とマカオを結ぶ直行便はマカオ航空と韓国系のLCCが主だった。今回の大韓航空のソウル〜マカオ直行便の就航により、ハイエンド層の韓国旅客を吸引する可能性があるとされる。

 なお、日本とマカオを結ぶ直行便はマカオ航空が全日空とのコードシェアで東京(成田)、大阪(関西)線を運行しているが、フライト数は合計週14便にとどまる。

 このほか、大韓航空は今年9月にソウル〜リスボン直行便を就航し、マカオからソウル経由でリスボンへアクセスする新ルートが確立され、スルーバゲージサービスも提供予定という。

大韓航空のソウル〜マカオ直行便が就航=2024年7月2日、マカオ国際空港(写真:MGTO)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ金融管理局が9月11日に公表した今年(2024年)7月の住宅及び商業物件向けローン関連統計…
  2.  マカオ治安警察局は9月10日、同月4日に路線バスの車内で乗り合わせていた30代地元女性へ痴漢行為…
  3.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)は同空港のオープンに合わせ、1994年9月13日に…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は9月10日、違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に対する取り締まりの一環…
  5.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業ギャラクシーエンターテインメントグループ(GEG)は9月1…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun