マカオの海外労働者数が18万人台に…コロナ禍直前の92%まで回復

 マカオではアフターコロナでインバウンド旅客数が急回復し、直近までその勢いを持続する状況。ツーリズム産業が主となるマカオの雇用市場にも追い風となり、すでに失業率はコロナ前水準まで戻り、コロナ禍で大幅減となった海外労働者の数も増加に転じている。

  マカオ政府労工事務局の最新統計資料によれば、今年(2024年)5月末時点のマカオの海外労働者数は18万0777人に上り、昨年12月末から4116人増で、アフターコロナの最多を更新した。

 マカオの海外労働者数はコロナ前2019年12月末時点では19万6538人、ウィズコロナ転換直前の2022年12月末時点では15万4912人だったことから、コロナ禍の3年間で4万人超が流出したことがわかる。今年5月末時点では、2022年12月末から16.7%増、また2019年12月末時点の92.0%まで回復した。

 今年5月末時点の海外労働者の就労先を業種別にみると、ホテル・飲食業が5万1190人で最多となり、2019年12月末からの回復率は93.5%に達している。

 このほか、海外労働者雇用枠も増加傾向を維持しており、今年5月末現在では21万0567人分、雇用比率は85.9%となっている。

 なお、マカオの人口(海外労働者含む)は最新統計の今年3月末時点で約68万6400人。

統合型リゾート施設(IR)の拡張や新ホテルの開業が相次ぐマカオの様子(資料)=2024年5月、ギャラクシーマカオにて本紙撮影

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