マカオ、蜂に刺された腹いせに蜂の巣を焼いたベトナム人の男を危険行為で逮捕

 マカオ司法警察局は8月22日、同月20日にタイパ島で発生した放火事件の容疑者としてマカオで就労する30代のベトナム人の男を逮捕したと発表。

 同局によれば、同月20日夜に消防からタイパ島湖畔ビル近くの歩道橋底部にあった蜂の巣が焼け焦げた状態になっているのが見つかり、放火の疑いがあるとの通報が寄せられたという。

 通報を受けた同局が捜査を進めたところ、消防による発見前に先端に小さな可燃性のガス缶をつけた長さ約4メートルの棒を現場へ持ち込み、ライターで火をつけた上で蜂の巣を焼き、蜂の巣が落下した後に現場を離れた人物がいたことが判明するとともに、その身元を特定。まもなく現場近くのビルに清掃員として勤務するベトナム人の男を勤務先の事務所で逮捕し、犯行に使われたとみられる棒を発見、押収したとのこと。

 容疑者は同局の調べに対し、19日に現場付近のトレッキングコースで蜂に刺されたことから自作のツールを使って蜂の巣を焼いたと供述。同局では、捜査で得られた証拠から総合判断し、男を火災・爆発・その他特別危険行為誘発罪で検察院送致するとした。

 マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進む中、海外労働者数についても回復傾向にある。しかしながら、海外労働者に絡む犯罪も目立つようになっており、同局が海外労働者コミュニティに対して遵法意識強化を図る取り組みを行っている。

マカオ司法警察局(資料)=本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオでは、まもなく年間最大の書き入れ時となる「五・一」労働節ゴールデンウィークを迎える。マカオ…
  2.  マレーシアのMJets Air(Mジェットエア)が4月28日、同国のクアラルンプール国際空港とマ…
  3.  マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR…
  4.  マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で、香港上場のSJMホールディングスは4月…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun