マカオ、今年8例目の当地デング熱感染確認…カモンエス公園周辺で4日連続

 マカオ政府衛生局(SSM)は11月7日夜、当地デング熱感染を新たに1例確認したと発表。マカオでデング熱感染例が出現するのは輸入性感染を含めて16日連続で、当地感染に限ると4日連続。今年の当地感染例は計8例となった。

 マカオでは10月下旬以降にカモンエス公園や世界遺産・聖アントニオ教会といった観光名所も存在するマカオ半島の沙欄仔街エリアで当地感染例が相次ぎ出現している。

 同局によれば、今回の患者はカモンエス公園近く(麻子街)に居住するマカオ居民の男子学生(17)で、潜伏期間にあたる発症2週間前の外遊歴がなく、デング熱の型(Ⅱ型)が前日(6日)付近で確認された当地感染例(第7例)と同一だったとのこと。なお、患者の同住家族のうち1人にもデング熱が疑われる症状が出現しているという。

 近日、沙欄仔街エリア一帯では、カモンエス公園の東側でデング熱Ⅰ型、西側でⅡ型の当地感染例が相次いで確認されている状況。同局では、6日に当地感染第7例がカモンエス公園の西側で新たに確認されたことを受け、同日付近一帯で症例捜索を実施。880世帯を訪問するなどし、感染が疑われる症状のあった3人に対する検査を行ったが、血液検査を経て感染の可能性は排除されたとした。

 同局は高リスクエリアにあたる沙欄仔街エリアの住民及び広く公衆に対して予防策の強化に取り組むよう呼びかけている。

 昨年のマカオにおけるデング熱感染確認は7例で、すべて輸入性だったが、今年は輸入性感染が2月(1件)、5月(1件)、6月(2件)、7月(1件)、10月(18例)、11月(2例)の計25例、当地感染が10月(1例)、11月(7例)の計8例に上っている。マカオの人口は約68万人、人口密度は約2万人/平方キロ。

マカオ政府衛生局の職員によるデング熱の予防に関する啓蒙活動の様子(写真:SSM)

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