マカオ、2024年の総出入境者数が過去最多の2.1億人に…インバウンド旅客は目標上回る3493万人

 マカオ治安警察局は1月1日、昨年(2024年)通期の各種出入境関連統計の速報値を発表。

 昨年通期の総出入境者数は過去最多の約2.1億人(延べ、以下同)に達した。前年比17.5%増、コロナ前2019年比でも10.3%増。内訳はマカオ居民が36.3%、旅客が32.5%。同局では、増加要因として、(中国本土からの「自由行(IVS)」と呼ばれる個人観光旅行スキーム対象エリアの拡大など)中国中央による多数のマカオ支援措置を挙げた。

 昨年通期のインバウンド旅客数は約3493.2万人。前年比23.6%増で、2019年の88.6%まで回復した。旅客ソース別では、中国本土からが70.1%を占める約2448.2万人に上り、前年比28.6%増、2019年比12.3%減。香港からは0.8%減で全体の20.6%を占め、台湾からは64.1%増で同2.4%、国際旅客ソースからは66.0%増で同6.9%。

 このほか、8月24日の単日出入境者数が過去最多の約75.3万人、2月12日(春節3日目)の単日インバウンド旅客数が2019年以降の最多となる約21.7万人となるなど、数々の記録があったとのこと。

 なお、マカオ政府による昨年通期のインバウンド旅客数目標値は3300万人で、これを上回ったことになる。昨年12月及び通期のインバウンド旅客数の詳細データについては、1月下旬に統計・センサス局が発表する予定となっている。

2024年国慶節ゴールデンウィーク中のマカオの観光名所「聖ポール天主堂跡」周辺の様子(資料)=2024年10月(写真:MGTO)

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