マカオ、2025年1Qの不動産賃料統計公表…住宅上昇、商業テナント下落
- 2025/5/15 9:09
- 産業・経済
マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は5月14日、今年第1四半期(2025年1〜3月)の住宅・商業テナント等の賃料に関する統計を公表。
今年第1四半期における商業テナントの実用面積1平米あたり平均賃料は、新規契約の賃料が比較的低かった影響により、前の四半期(2024年10〜12月)から0.9%下落の485パタカ(日本円換算:約8840円)に。エリア別では、マカオ半島中区が665パタカ(約1万2120円)、マカオ半島黒沙環・祐漢エリアが452パタカ(約8230円)、マカオ半島新橋エリアが344パタカ(約6270円)で、それぞれ3.7%、2.4%、2.3%下落。一方、マカオ半島外港・南灣湖埋立エリアは0.4%上昇の623パタカ(約1万1350円)。
住宅の実用面積1平米あたりの平均賃料は前の四半期から0.4%上昇の138パタカ(約2510円)。エリア別では、タイパ中心エリアが140パタカ(約2550円)、マカオ半島新口岸エリアが120パタカ(約2190円)、マカオ半島外港・南灣湖埋立エリアが144パタカ(約2620円)となり、それぞれ1.1%、0.8%、0.7%上昇。マカオ半島黒沙環新埋立エリアは0.9%下落の166パタカ(約3020円)。住宅の実用面積別では、50〜99.9平米が0.5%上昇の138パタカ(約2510円)、50平米以下は0.9%下落の166パタカ(約3020円)。

このほか、オフィス物件は1.3%下落の290パタカ(約5280円)、工業用途物件は0.2%下落の123パタカ(約2240円)。
前年同時期と比較したオフィス物件、商業テナント、工業用と物件の平均賃料は、それぞれ3.2%、1.3%、0.9%下落。住宅は4.5%上昇。
住宅・商業テナント等の賃料に関する統計は、統計の充実化によって不動産市場の状況をクリアにする目的で2023年第1四半期から新たに公表がスタートしたもの。統計資料は財政局の房屋税(固定資産税)における不動産賃貸報告がベースとなっており、貸主がマカオ政府や慈善団体などの契約は除外しているとのこと。
