マカオ、2025年1QのMICE開催件数が22.9%増の413件に…経済効果は減

 マカオ政府統計・センサス局は5月16日、今年第1四半期(2025年1〜3月)にマカオで開催されたMICE(会議・研修、インセンティブ活動、国際・学術会議、エキジビション)に関する統計を公表。

 今年第1四半期のMICEイベント開催件数は前年同時期から22.9%増(+77件)の413件、参加・入場観衆数は3.7%増の18.8万人(延べ、以下同)。内訳はコンベンション387件、エキジビション12件、インセンティブ活動14件。

 今年第1四半期のコンベンションの開催件数は70件増の387件、参加者数は5.2%増の3.7万人。総使用面積は2.9%拡大の16.7万平米。インセンティブ活動の開催件数は7件増の14件、参加者数は37.4%減の993人。

 エキジビション開催件数は横ばいの12件、主催者提供資料による入場観衆数は3.8%増の15万人。ただし、マカオ域外からの割合が前年の約2割から1割未満に低下。同局によれば、これによって消費総額が縮小したことから、今年第1四半期のMICEイベントがマカオのノンゲーミング(非カジノ)セクターにもたらした収益(推計)は前年同時期から24.3%減の約6.6億パタカ(日本円換算:約119億円)にとどまったとのこと。

 今年第1四半期のMICEイベントのテーマ別分析について、ビジネス・貿易・マネジメントに関するものが全体の40.2%を占める166件で最多に。次いで、ITが13.1%の54件、医療・健康が10.9%の45件。タイプ別では、企業による会議が39.5%の163件、協会・団体による会議が36.1%の149件、政府による会議が16.5%の68件、エキジビションが2.9%の12件。

 同局では、経済効果を明らかにする目的で2024年第1四半期分からMICEイベントがマカオのノンゲーミング業界にもたらした収益(推計)を統計資料に盛り込んでいる。

2025年第1四半期にマカオで開催されたエキジビション「「マカオ国際環境協力フォーラム&エキジビション(MIECF)」会場の様子(資料)=写真:IPIM

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