マカオ、1人あたり1日平均の都市固形廃棄物量がコロナ前水準の2.1キロまで増…2024年

 マカオ政府環境保護局(DSPA)は世界環境デーにあたる6月5日、「2024年マカオ環境状況報告書」を公表。

 同報告書によれば、昨年(2024年)マカオのゴミ焼却場で処理された都市固形廃棄物の量は前年から5.1%増の52.6万トン、1人あたり1日平均換算では4%増の2.1キログラムとなり、いずれもコロナ前2019年水準に。

 また、建築廃材の量は13.5%減の180.3万立方メートルで、このうち工事で掘削された海泥の量が47%の顕著な増だった。フライアッシュの量についても2.7%増。

 一方、昨年のマカオの資源ごみ回収率は0.3ポイント下落の21.7%で、三色資源ごみ(紙、プラスチック、金属、アルミ・スチール缶等)の回収量についてはいずれも顕著な増。昨年のマカオ政府の環境保護に対する支出は19億パタカ(日本円換算:約337億円)で、金額は増えたものの、割合としては全体の約2%まで縮小した。

 同報告書では、地域コミュニティにおけるリサイクルネットワークの最適化や啓蒙活動を通じ、廃棄物の原料とリサイクルに対する意識を高めることを提言している。

マカオの町並み(資料)=2023年8月、マカオ半島東望洋新街にて本紙撮影

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