マカオ衛生当局がインフルエンザと新型コロナに対する予防策の強化呼びかけ

 マカオ政府衛生局(SSM)は6月20日夜、同局の観測データで最近マカオにおいてインフルエンザウイルスの流行が拡大傾向を示し、また警戒レベルに迫る状況にあり、夏のインフルエンザ流行のピークに突入した可能性を指摘すると同時に、新型コロナウイルスについても一定程度流行していることを挙げ、市民に対してこれらに対する予防策を強化して臨むよう呼びかけを行った。

 同局によれば、5月下旬からインフルエンザ様疾患による受診者数が増加し、成人の症例が顕著とのこと。インフルエンザ様疾患で救急外来を受診する患者の割合は前月の成人が100人あたり3.0人から前週(2025年6月8〜14日)には3.7人に上昇(23.3%上昇)。児童についても19.1人から22.8人まで上昇(19.4%上昇)したとのこと。

 インフルエンザ様症状患者のインフルエンザウイルス陽性率も前月の1.9%から前週には12.4%まで上昇し、警戒レベル(14.5%)に迫っている状況。今年1月下旬の29.1%を下回っているが、マカオのインフルエンザ流行には1〜3月の冬のピークと5〜8月の夏のピークが存在するのが一般的で、今年は先の冬のピークにA型H1亜型が主だったが、最近はB型(50.0%)とA型H3亜型(45.8%)が主という。

 新型コロナウイルスについては、検査陽性率が3月中旬にピーク(44.3%)に達してから下落が続いたが、近隣地区での流行の影響を受け、直近4週間の平均は約14.0%となっており、マカオにおいて依然として流行している状況とした。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

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