マカオ当局がトラベルアラート対象国・デスティネーションを110まで増

 マカオ政府旅遊局(MGTO)は7月22日、マカオ特別行政区のトラベルアラート(旅遊警示)の対象国・デスティネーションを110まで増やしたと発表。

 マカオのトラベルアラートは1〜3の3段階で、数字が大きいほど深刻となる。具体的には、レベル1が当該国・地域における脅威の出現に伴う注意喚起、レベル2は脅威上昇による不要不急の渡航の自粛要請、レベル3は人身安全リスクが極めて高いとする渡航中止及び避難勧告となる。

 今回新たに追加された対象国のうち、イラン、レバノン、シリアがレベル3、パキスタンがレベル2とされた。同局によれば、これに関するマカオ金融管理局、旅行会社、保険会社向けの説明会を実施し、同局のトラベルアラート特設ウェブサイト(https://www.dst.gov.mo/zh-hant/tourism-crisis-management/tourism-crisis-management-travel-alert.html)の改善及び意見収集を行ったとのこと。また、今後も対象となる国・デスティネーションのアラートレベルの検討、トラベルアラートシステムの改善を続けていくという。

 なお、同局では、トラベルアラートは禁止措置ではなく、渡航の可否や得られた情報に基づいて渡航計画を変更するかどうかは個人の判断に委ねられるとした上、マカオ居民に対し、渡航前にトラベルアラート及び緊急医療搬送をカバーする包括的な旅行保険に加入することを推奨するとした。

マカオ政府旅遊局のトラベルアラート特設ウェブサイトのイメージ(画像:MGTO)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ半島新口岸地区にあるシティホテル「アーティゼン グランド ラパ マカオ(Artyzen G…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は7月22日、マカオ特別行政区のトラベルアラート(旅遊警示)の対象国…
  3.  澳門海關(マカオ税関)は7月21日、いわゆる運び屋による密輸行為をターゲットとしてITを用いるな…
  4.  マカオ政府衛生局(SSM)は7月21日夜、マカオで今年(2025年)3例目となる輸入性のマラリア…
  5.  このほどマカオのゲーミング規制当局(博彩監察協調局=DICJ)が公表した今年第2四半期(2025…

ピックアップ記事

  1.  今年(2025年)に入って以降、マカオ政府が新交通システム「マカオLRT」の新路線計画を相次いで…
  2.  マカオ政府は6月9日午後5時からマカオ政府本部ビルで特別会見を行い、SJMリゾーツ社、メルコリゾ…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  5.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…

イベントカレンダー

7月 2025
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31    
« 6月   8月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年7月号
(vol.145)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun