マカオ国際空港、2025年上半期の旅客輸送量は約361.2万人…前年同時期から3%減

 このほどマカオ国際空港運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)が公表した資料によれば、今年上半期(2025年1〜6月)の同空港の旅客輸送量は前年同時期から3.16%減の361万2212人(延べ、以下同)で、コロナ前2019年同時期と比較した回復率は76.5%だったとのこと。

 第2四半期に限ると、177万4267人で、前年同時期から8.12%減、2019年同時期と比較した回復率は74.4%。また、月別の旅客輸送量をみると、1月は前年を上回ったが、2月以降は下落が続く状況。

 マカオ政府統計・センサス局の最新統計によれば、今年1〜5月累計のインバウンド旅客数は前年同時期から15.2%増の1632万7537人、2019年同時期と比較した回復率は95.0%に達しているが、入境イミグレーション施設別の調査でマカオ国際空港は3.6%減だった。アフターコロナでマカオ国際空港では復便や新規就航が相次いでいるものの、中国本土や香港を経由して陸路マカオ入りする選択肢が多様化しており、旅客の動向に変化が生じているものとみられる。

 マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港。東南及び東北アジアとの短・中距離路線が主で、LCCの誘致に積極的なことでも知られる。2019年の年間旅客数は961万1427人で、2012年から8年連続の伸長、開港以来最多記録を2015年から5年連続の更新していたが、2020〜2022年はコロナ禍で旅客数が低迷を余儀なくされ、2023年以降はアフターコロナで回復が進んでいる状況。昨年の年間旅客数は約764万人で、CAMは年頭のイベント時に今年の見込みを850万人としていた。

マカオ国際空港に駐機するマカオ航空機(資料)=2025年3月本紙撮影

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