マカオで今年17例目の輸入性チクングニア熱感染確認…患者に広東省江門市渡航歴
- 2025/9/20 8:40
- 社会・政治
マカオ政府衛生局(SSM)は9月19日夜、同日マカオ域内で新たに1例の輸入性チクングニア熱感染例を確認したと発表。
チクングニア熱はネッタイシマカやヒトスジシマカが媒介する感染症で、マカオでの感染確認例出現は2日ぶり。年初来の感染確認例は今回のケースを含めて20例となり、内訳は当地感染が3例、輸入性感染が17例。
患者はマカオ半島北部・黒沙環エリアのマンション「永寧廣場大廈(第一座)」に居住するマカオ人の男性(32)で、9月10日から11日にかけて広東省江門市を訪問。マカオへ戻った後の16日に発熱、両手首と足首の関節痛、発疹などの症状が現れ、一旦医師の診断を受けるも症状が好転せず、18日に公立総合病院の仁伯爵綜合醫院(通称:山頂醫院)で血液検査を受験し、その結果が19日に陽性と判明し、チクングニア熱感染確認に至ったとのこと。
同局では、上述の患者について、その外遊歴、症状の出現時期、検査結果から輸入性感染事案と判断。目下、患者の容体は安定しているが、入院治療の手配を進めているところとした。同局では、患者の自宅や主な活動場所(マカオ半島新口岸地区のカジノ施設「オセアナス(海立方)」及び黒沙環エリアにある「中心街」バス停)の周辺で予防的な蚊の駆除作業を行う予定。
今年7月中旬以降、マカオに近い広東省仏山市の順徳区を中心に多数のチクングニア熱感染例が数多く出現していることを受け、同局が臨床症状、伝播方式、予防方法が似たデング熱と併せて予防と対策に関するよう呼びかけを続けているほか、市政署がマカオ域内における蚊の駆除及び発生源の除去といった対策を強化して臨んでいる。近日のマカオにおける輸入性感染確認例では、広東省江門市渡航歴のある患者が目立つ。年初来(9月17日夜まで)のマカオにおけるデング熱感染確認例は、当地感染が1例、輸入性が15例。ほかにも、9月に入って以降、輸入性ジカ熱感染例が初めて確認されている。























