会社設立数、登録資本金大幅増ーマカオ14年第2季

マカオ政府調査局は8月7日、今年(2014年)第2季の企業統計を発表。第2季の会社設立数は1,454社で、前年同期から308社、今年第1季から328社のそれぞれ増で、過去2年間で最高となった。登録資本金は5.6倍の大幅増となる11.4億パタカ。同時に複数の大型プロジェクトが進行するコタイ地区の発展を見据えた動きとみられる。

統計によると、第2季に設立された企業の事業分野はホールセール・リテール業、ビジネスサービスが目立ち、それぞれ544社、316社あった。解散企業数は130社で、取り消し資本金は1,263万パタカ。今年第2季末時点のマカオの登録企業数は46,048社となり、前年同期から4,400社増。

新設企業の登録資本金では、5万パタカ以下が全体の68%を占める989社で、これらの合計資本金は2,569万パタカ。一方、100万パタカ以上は43社で、資本合計は全体の92.6%を占める10.6億パタカ。

資本金の出所については、中国本土が9億パタカ、このうち珠江デルタ9省からのものが8,678万パタカ。マカオからは2.1億パタカ。株主構成では株主全員がマカオ籍という企業が968社、マカオとその他の国家または地域の組み合わせが156社。

今年上半期の新設企業数は2,580社、登録資本金は13.3億パタカとなり、それぞれ20.9%、306.2%増。解散企業数は285社、取り消し資本金は4,103万パタカ。

マカオでは経済成長や域外からの観光客数の増加に伴い、リテール業が好調。今後、2015〜17年にかけてコタイ地区に大型カジノリゾートが相次いでオープンすることから、将来性を見越した企業進出増えているものとみられる。また、カジノ一極集中から経済の多元性を目指すマカオ政府が地元マカオの若年層による起業を促す優遇策も打ち出していることも企業数増のひとつの要因となっている。

今後、世界的リゾートセンターを目指すコタイ地区(資料)―本誌撮影

今後、世界的リゾートセンターを目指すコタイ地区(資料)―本誌撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は5月6日、同月2日に他人名義の中国パスポートを使ってマカオ入境を企図した20代…
  2.  独特の食文化を有するマカオは2017年に「ユネスコ食文化創造都市」に認定された。以降、マカオ政府…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)と治安警察局は5月6日、マカオにとって第一、第二の旅客ソースにあたる…
  4.  香港特別行政区政府の報道官は5月6日、中国本土で大型連休となる五・一(労働節)ゴールデンウィーク…
  5.  マカオ政府金融管理局は5月6日、今年(2024年)3月の貨幣・金融統計を公表。内容のサマリーは下…

ピックアップ記事

  1.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun