通貨供給量、預貸率ともに上昇—マカオ14年7月

マカオ政府金融管理局は9月5日、今年(2014年)7月の広義通貨供給量(廣義貨幣供應量)について、前月に引き続き上昇したとする最新統計を発表。融資総額の伸びが預金総額を上回ったことから、総体銀行預貸率も上昇を継続。

【マネーサプライ】
流通貨幣が1.5%上昇、通知預金が5.5%上昇し、M1は前月比4.9%増。同時に、準通貨負債が0.7%の上昇となり、通貨供給量M2は前月比1.2%の増加で4,894億パタカとなった。昨年同月と比較してM1が12.2%、M2が19.2%のそれぞれ上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占めるマカオパタカの比重は24.6%で前月から0.5ポイント上昇、前年から0.4ポイント下落、香港ドルの比重は49.9%で、前月から0.6ポイント上昇、前年から2.8ポイント下落。

【預金】
マカオ居民による預金は前月から1.2%増の4,796億パタカ。通貨別ではマカオパタカが3.7%、香港ドルが2.4%のそれぞれ増、その他外貨は3.1%の減。非マカオ居民による預金は前月から6.7%増の2,260億パタカ。公共部門の銀行システムへの預金は2.7%増の889億パタカに。これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比2.7%上昇の7,944億パタカとなった。このうち、マカオパタカと香港ドルの占める割合は18.5%、41.1%。

【融資】
地元民間部門への融資は前月比2.9%増の3,176億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ27.9%と62.7%で、金額ベースでは866億と1,991億パタカ。対外部門への融資は前月比3.6%増の3,366億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ1.5%と23.1%で、金額ベースでは49億パタカと777億香港ドル。

【預貸率】
銀行の地元市民に対する預貸率は7月末時点で前月末と比較して1.0ポイント上昇の55.9%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.5ポイント上昇の82.3%。

マカオ金融管理局(資料写真)―本紙撮影

マカオ金融管理局(資料写真)―本紙撮影

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