カジノ高利貸しに監禁された男、仮病使い脱出に成功—マカオ

マカオ治安警察局は9月18日、マカオの病院で高利貸し業者の中国広州市出身の26歳の男を債権者を監禁した疑いで逮捕した。中国山東省出身の25歳の債権者が監禁先から外に出るため仮病を使い、高利貸し2名とともに病院を訪れた際、院内にいた警察官に通報することに成功。警察は現場にいた高利貸し1名を拘束したが、残る1名は混乱に乗じて逃走したという。

9月19日付地元有力紙「澳門日報」が報じた。監禁された債権者の男の証言によると、9月15日午後8時頃にマカオ半島新口岸地区の友誼広場を通りがかった際、2人の高利貸しの男から10万香港ドル(日本円換算:約140万円)を借りてカジノ賭博をしないかと声を掛けられたという。条件は身分証を預け、最初に利子として1万香港ドル(約14万円)を引き、カジノゲームで勝った際に15%の利息を支払うというもの。その後、新口岸地区のカジノへ向かってゲームをするも、16日午前3時時頃には元手がゼロになり返済不能となり、カジノ近くにあるホテルに監禁されたという。ゲームの勝ちの中から5万香港ドル(約70万円)を利息として支払ったとしている。

カジノチップとバカラのゲーミングテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

カジノチップとバカラのゲーミングテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

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