マカオの8月入境旅客数308万人—単月過去最高

マカオ政府統計調査局は9月23日、今年(2014年)8月の入境旅客数統計を発表。総数は単月過去最高となる3,086,271人(のべ、以下同)となり前年同月比7%増、うち日帰り旅客が1,666,809人で全体の54%を占めた。8月のカジノ売上は前年割れとなったが、旅客数の伸び率は中国本土方面を中心に好調を継続している。

今年8月の入境旅客の出身地別では、中国本土旅客が前年同月比13%増の2,131,498人(うち個人旅行者は19%増の1,063,668人)、省市別割合では広東省が960,814人、福建省が95,450人、湖南省が86,487人と多かった。旅客総数に占める中国本土旅客の割合は約69.1%。この他、韓国が58,115人、日本が27,819人で、それぞれ20%、2%増。
一方、香港が635,354人、台湾が88,253人で、それぞれ2%、11%減。なお、長距離地区では米国が13,115人、英国が5,677人と前年同月から増加、オーストラリアが6,621人、カナダが5,128人で減少となった。

8月の旅客平均滞在時間は前年同月と同水準の1.0日、宿泊を伴う旅客の平均滞在時間は1.9日、同日帰り旅行者は0.2日。

今年1〜8月の累計入境旅客数は21,123,512人で、前年同期比8%増。このうち日帰り旅客が総数の54%を占めた。中国本土、韓国からの旅客がそれぞれ14%、19%増、香港と台湾は減少となっている。この他、長距離地区の米国、オーストラリア、英国が増、カナダが減。

年間入境旅客数は3,000万人の大台を突破する見通し。

2012年秋以降、日中関係の複雑化、それに伴う直行便の減便といったものに加え、マカオのホテル価格の高騰による他地域への顧客流出、昨今の円安傾向など複数の要因で日本人旅客の減少が続いてきた。2013年秋以降若干の回復傾向にあり、2月、3月は上昇し、4月に反落したが、5月に再び上昇に転じ、6月、7月、8月とその勢いを持続した。

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  バレーボールの国際大会「女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)2024」が(2024年)5…
  2.  マカオにとって最大の旅客ソースとなる中国本土で5月1日から5日までが5連休(「五・一」労働節ゴー…
  3.  マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は4月28日、各イミグレーション施設で検査体制の強化を図り、違法な運搬活動…
  5.  マカオ政府統計・センサス局が4月26日に公表した資料によれば、今年(2024年)3月の総合消費者…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun