米カジノ大手ウィンリゾーツ会長、日本カジノ市場へ高い関心示す=マカオ大特別講義で

米ウィンリゾーツ社のスティーブ・ウィン会長兼最高経営責任者は9月23日、マカオ大学経営管理学部の特別講義で教壇に立ち、学生らへ企業経営哲学を語るとともに、アジアのカジノマーケット、中でも日本市場に対する高い関心があることを明かした。

ウィン氏によると、ウィンリゾーツグループとして日本市場にたいへん高い関心を抱いているとしながら、まずは日本がカジノマーケットの開放を正式決定し、条件を明らかにすることが必要との認識を示した。詳細が明らかになっていない現段階では、具体的な投資額などを公にすることはできないとのこと。今後、マカオ、シンガポール、日本がアジアで最も重要なマーケットとなり、ビジネスチャンスに満ちているとし、これらの地域を拠点をビジネスを展開していきたいという。

今後十年については、マカオと横琴新区が世界で最も注目を集めるとした。ウィンリゾーツ社は現在横琴新区で具体的な投資案件がないが、今後方針を転換することもあり得るという。

なお、自身の企業経営哲学として、企業経営成功の秘訣は、いかに従業員の満足度を高められるかだとした。企業の一員であるという自覚を持ち、積極的に仕事に取り組むようになるというもの。

9月23日にマカオ大学で特別講義を行ったウィンリゾーツ社のスティーブ・ウィン会長兼最高経営責任者(写真:澳門大學)

9月23日にマカオ大学で特別講義を行ったウィンリゾーツ社のスティーブ・ウィン会長兼最高経営責任者(写真:澳門大學)

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