マカオの13年財政収支、カジノ税収大幅増で黒字膨らむ

10月24日のマカオ立法会全体会議で、フランシス・タム経済財政司司長(経済財政担当相)が「2013年度予算執行状況レポート」を発表。同年のカジノ税収の大幅増を追い風に財政収支は約1,336億パタカ(日本円換算:約1兆8090億円)となった。

しかし、歳出の執行率は6割、大型公共工事の遅延が相次いだことから投資計画(PIDDA)執行率は4割未満となったことについては、立法議会議員からの批判が相次いだ。

2013年度の財政黒字は962.85億パタカ(約1兆3037億円)で、法律に基づき規定を超える準備金への注入が実施される見通し。マカオ特別行政区の財政準備総額は3408.25億パタカ(約4兆6148億円)となる。

2014年6月以降、カジノ税収の源泉となるカジノ売上が4か月連続で下落している。通年では前年並みのカジノ売上を確保できると見込まれているが、2014年度の政府財政に対する注目が高まっている。

10月24日に開催されたマカオ立法会大会(写真:新聞局)

10月24日に開催されたマカオ立法会大会(写真:新聞局)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  2.  マカオ政府地球物理気象局(SMG)は5月3日、今年(2024年)4月の天気レビューを発表。 …
  3.  国際展示会大手のリード・エグジビションズ(RX)は5月3日にマカオで会見を開き、今年(2024年…
  4.  マカオ政府財政局(DSF)が5月2日に公表した最新統計によれば、今年(2024年)4月前半の住宅…
  5.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…

ピックアップ記事

  1.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun