マカオ特区の徽章デザインパクった出版社を起訴—マカオ税関知財部門

マカオ税関は10月30日、マカオ特別行政区の徽章デザインに酷似したロゴを使った会社印を使用したとして、マカオ半島中区にある出版社を捜索したことを明らかにした。税関当局は証拠品を押収するとともに、この会社の責任者を区旗及び区徽の使用及び保護法違反で起訴する方針。

責任者は49歳の男で、非マカオ居民。

最近、この出版社が政府部門の窓口で行政手続きを行った際、書類に押された会社印がマカオ特別行政区の徽章デザインと酷似していることに職員が気づき、税関知的財産監検局に通報したことから事件が発覚したもの。

税関知的財産監検局の調査の結果、この出版社が使用していたロゴの構成要素のハスの花、大橋、海水のデザイン角度、弧度、形状、比例がすべてマカオ特別行政区の区旗及び徽章と一致したという。

マカオでは区旗及び区徽の使用及び保護法により区旗及び徽章デザインの商用利用が禁じられている。今回の事案の場合、5,000〜20,000パタカの罰金刑に相当するという。

マカオ特区の徽章デザインと当該出版社の会社印(写真:澳門海關)

マカオ特区の徽章デザインと当該出版社の会社印(写真:澳門海關)

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