習主席12月19・20日マカオ初訪問の憶測高まる 返還15周年記念式典と第4代行政長官就任式出席か

今年(2014年)12月20日、マカオがポルトガルから中国へ返還され15年目を迎える。同時に、今年8月の行政長官選挙で信任投票による連任が決まった崔世安氏が第4代マカオ行政長官に就任、新たな任期(5年間)のスタートとなる節目の日にもあたる。

11月23日、マカオ政府文化局が記者会見を開き、毎年マカオ返還記念日(マカオ特別行政区成立記念日)に合わせて実施している大規模祝賀パレード「パレード・スルー・マカオ・ラテンシティ」について、今年は12月14日に開催することを発表した。例年より1週前倒しの日程となるが、その理由については特に触れられていない。

今年は返還15周年と第4代行政長官就任が重なるタイミングとなることから、習近平国家主席が12月19、20日の日程でマカオを初訪問するのではないかと噂されてきた。地元メディアでは、パレード日程の前倒し発表により、習主席の訪問実現がより現実味を帯びてきたと報じている。

習主席といえば、2013年3月の政権発足以来、汚職に対する取り締まりや贅沢禁止など綱紀の引き締め政策を積極的に推し進めてきたことで知られる。仮に返還記念日に合わせて習主席のマカオ訪問が実現した場合、あえてその時期にマカオを訪れようとする中国本土の富裕層は少ないとみられることから、12月のVIPカジノの売上減につながる可能性を指摘する報道もある。

マカオの一般市民の間からは、習主席の訪問期間中、カジノ周りにどういった変化があるのかを見てみたい、マカオから反社会集団が一斉に姿を消すのではないかという声も聞かれた。

習近平中国国家主席(右)と握手する崔世安マカオ行政長官(左)=2014年9月23日、北京(写真:新聞局)

習近平中国国家主席(右)と握手する崔世安マカオ行政長官(左)=2014年9月23日、北京(写真:新聞局)

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