マカオの越境貿易における人民元決済総額4割増 1-10月

マカオの金融機関が人民元決済業務を開始して今年(2014年)で10年を迎えたことを記念し、11月24日、マカオ人民元決済プラットフォームに参加する28の金融機関が祝賀レセプションを開催した。

中国銀行マカオ支店の王軍副支店長は祝辞の中で、今年1-10月のマカオの越境貿易における人民元による決済総額が前年同期比4割増、2010年との比較で24倍となる1500億元(日本円換算:約2兆8800億円)超、決済プラットフォームの決済取扱量は2010年から21倍となる1兆元(約19兆2000億円)超にまで急拡大していると語った。また、マカオの人民元預金残高は今年9月末時点で1187億元(約2兆2800億円)となり、香港、台湾、シンガポールに次ぐ世界第4位に位置するという。

マカオの人民元業務の急速な発展は、地元金融業者の経営にとってもプラス要因となり、今後さらに人民元の国際化が進む中、マカオ政府が推進する産業多角化政策にも大きなアドバンテージとなるだろうとの見方を示した。

中国語とポルトガル語が併記されたマカオの中国銀行の看板(イメージ)—本紙撮影

中国語とポルトガル語が併記されたマカオの中国銀行の看板(イメージ)—本紙撮影

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