香港デモ 九龍・旺角で強制執行=在香港日本国総領事館が緊急メールで在留邦人に注意呼びかけ

香港警察は11月25日午後、香港高等法院の道路占拠禁止命令に基づき、九龍半島の繁華街・旺角(モンコック)地区でデモ隊が設置したバリケードの強制撤去に着手した。司法手続きに基づく強制執行は今月18日の香港島・金鐘(アドミラリティ)に続き2ヶ所目。

在香港日本国総領事館は同日午後6時すぎ、香港・マカオ地区の在留邦人に対して緊急メールを配信。現場周辺で混乱が発生したり、騒動が他の地域に飛び火する可能性があるとし、テレビや新聞等の報道を通じた最新情報の把握に努めること、デモが行われている場所に近づかないようにすることなど、注意を呼びかけた。

旺角の強制執行現場は25日夜になっても混乱が続いており、デモ隊と警察の双方に負傷者が出ている模様。午後8時までに約80人のデモ参加者が逮捕され、逮捕者の中には「長毛(チャンマオ=長髪)」のニックネームで知られる民主派の梁國雄(リョン・コックハン)香港立法議会議員も含まれると香港の日刊紙「アップルデイリー」が電子版で報じている。

外務省の2012年の調査によると、香港の在留邦人数はおよそ2万1000人。

バリケートを挟んで対峙するデモ参加者と警察隊=10月18日、香港・旺角—本紙撮影

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