マカオ政府の13年財政黒字1.8兆円=経済活況で歳入増、投資計画執行率は4割未満に

マカオ立法会第二常設委員会は11月24日、先に発表された2013年度予算執行状況レポートに関する討議を行い、意見書を取りまとめた。2013年のマカオ経済は活況を呈し、歳入が大幅に増加。一方、歳出は減少したことから、同年の財政黒字は1246億パタカ(日本円換算:約1兆8432億円)まで拡大した。

財政黒字の内訳は一般部門が約963億パタカ、郵政局、郵便貯金、年金基金、金融管理局、マカオ財団など7つの行政自治機関が約283億パタカ。

歳出のうち、政府投資計画(PIDDA)の執行率は39.6%となり、2009年以降で最低を記録。委員会メンバーからは政府が執行率を高めるよう留意すべきとの意見が相次いだ。政府投資計画の執行率が低い状況の理由として、大型公共工事の大幅な遅延などが指摘されている。今後、入札企業に対する技術力評価、減点制、格付け制などの導入を検討するなどの提案を意見書に盛り込んだ。

新交通システム「マカオLRT」も現在進行形の大型公共工事の1つ(資料)=マカオ・コタイ地区—本紙撮影

新交通システム「マカオLRT」も現在進行形の大型公共工事の1つ(資料)=マカオ・コタイ地区—本紙撮影

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