世界遺産で観光客狙った窃盗事件=中国人2人を逮捕、スリ目的でマカオへ不法上陸か

マカオ警察は12月4日、マカオを代表する世界遺産の1つ、媽閣廟を訪れていた旅客から財布を盗んだ疑いで中国・広西チワン族自治区出身の40代と30代の男2人を逮捕したことを明らかにした。いずれも不法入境者だという。

12月3日午後1時頃、中国本土からマカオを訪れていた団体ツアー客のひとりが、世界遺産媽閣廟で観光をしてツアーバスに戻ったところ、バックパックの中から財布がなくなっているのに気づいた。同じツアーに参加していた客が、廟内で何者かが地面に財布を落とし、苑すぐ後ろを歩いていた男がそれを拾っていたのを偶然目撃しており、記憶に残っていたという。すぐにツアー客らがバスを降り、記憶をもとに付近を捜索していたところ、疑わしい2人組の男を発見し、警察に通報した。警察が現場に到着し、2人組の男に事情を聞いたところ、廟内で窃盗を行ったことを認めた。また、所持品からおよそ1300人民元(日本円換算:約2万5000円)の入った被害者の財布、窃盗に使うためのものとみられる工具などが見つかった。

警察では、2人の容疑者はマカオの有名観光地で観光客を狙った窃盗を行う目的でマカオへ不法入境したものとみて捜査を進めているという。

マカオでは、今年(2014年)上半期の不法滞在者が3.7万人に達しており、大きな社会問題となっている。

大勢の観光客で賑わうマカオを代表する世界遺産の1つ、媽閣廟(資料)—本紙撮影

大勢の観光客で賑わうマカオを代表する世界遺産の1つ、媽閣廟(資料)—本紙撮影

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