マカオ発のライブ中継型マルチカジノ機、世界展開進む

マカオでカジノ運営及びゲーミング(カジノ)機器製造を手がける香港上場企業のパラダイス・エンターテインメント社は2月2日、同社傘下のLTゲーム社が開発したライブ中継型マルチゲーミングマシン(以下、LMG)について、2013年11月から24台をテスト導入していた米国ラスベガスのパラッツォカジノへの正式販売が実現したことを明らかにした。

パラッツォカジノはラスベガスのほか、マカオ、シンガポールでカジノ・IR(統合型リゾート)施設を展開するラスベガスサンズグループがラスベガスで運営する旗艦施設の1つ。LTゲーム社のLMGがラスベガスサンズグループの米国内施設に採用されたのは今回が初めて。

パラダイス・エンターテインメント社のジェイ・チュン会長兼社長によると、パラッツォカジノにLMGをテスト導入した結果、売上面、顧客への新サービスの提供の両面において運営会社の期待を上回る結果を残したという。今後、ラスベガスサンズグループとの関係強化を図り、ラスベガス及び世界規模でLMGのセールスを拡大していきたい意向。

同日、マカオのグランドリスボアカジノへ78台のLMGを追加設置したことも発表。グランドリスボアカジノにおけるLTゲーム社製LMGの設置台数は合計120台となった。

LTゲーム社はLMG関連で多くの技術特許を持つ。

LTゲーム社が国際カジノ見本市「マカオゲーミングショー2014(MGS2014)」に出店したライブ中継型ゲーミングマシン=2014年11月—本紙撮影

LTゲーム社が国際カジノ見本市「マカオゲーミングショー2014(MGS2014)」に出店したライブ中継型ゲーミングマシン=2014年11月—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府統計・センサス局が4月26日に公表した資料によれば、今年(2024年)3月の総合消費者…
  2.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  3.  マカオ司法警察局は4月26日、前月(3月)コタイ地区の統合型リゾート(IR)併設カジノ場内にある…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は4月26日、世界知的所有権機関(WIPO)が制定した「世界知的財産の日(…
  5.  マカオにとって最大の旅客ソースとなる中国本土では5月1日から5日までが5連休(「五・一」労働節ゴ…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun