マカオ警察、路線バス対象の一斉検問実施=身分証不携行で3人拘束

マカオ治安警察局は2月9日夜、冬の防犯パトロールの一環としてタイパ島の幹線道路、西堤馬路で路線バスを対象とした一斉検問を行い、バスの乗客全員に身分証の提示などを求めた。営業運転中の路線バスが検問対象となるのは極めて稀なケース。

検問はおよそ1時間に渡って行われ、調査対象は289人に上った。このうち、150人が中国本土の香港マカオ通行証、24人が中国パスポート保有者だったという。また、マカオでは滞在中に写真付き身分証(旅行者の場合はパスポート及びマカオ入境時に交付される滞在期限などが記載された入境申報票)の携行義務があることから、身分証不携行の3人が拘束され、警察署で取り調べを受けたという。

マカオの昨年(2014年)上半期の不法滞在者は3.7万人に達しており、大きな社会問題となっている。

2月9日夜に実施された路線バスを対象とした検問で身分証の提示を求められる乗客(写真:CPSP)

2月9日夜に実施された路線バスを対象とした検問で身分証の提示を求められる乗客(写真:CPSP)

 

2月9日夜にタイパ島で実施された路線バスを対象とした検問の様子(写真:CPSP)

2月9日夜にタイパ島で実施された路線バスを対象とした検問の様子(写真:CPSP)

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