FC方式カジノへの条件付きライセンス発給希望=マカオレジェンド社のチャオ社長

マカオにおよそ35あるカジノのうち、一部施設はカジノ経営ライセンスを保有する企業のフランチャイズ(サテライト)カジノとして運営されている。現在、カジノ経営ライセンスを保有社は6社あり、いずれも2020〜22年に満期を迎えることから、マカオ政府は今年から中期的なマカオのカジノ政策を策定するとしており、この中でライセンス制度のあり方についても議論される予定。

マカオの政府系放送局TDMが2月11日夜のラジオニュースで報じた内容によると、SJM社のライセンスの下、フランチャイズ方式でカジノを複数展開するマカオレジェンドディベロップメント社のデービット・チャオ(周錦輝)CEOは2月11日、政府がライセンス制度のあり方を検討する中で、フランチャイズカジノ運営企業にも条件付きライセンスの発給を希望すると語ったという。

チャオ氏によると、フランチャイズ方式のカジノでは、ライセンス保有社に対してマスゲーミング(平場)部門の3%、VIP部門の5%の権利金を毎年の収益の中から支払う必要があるという。フランチャイズにも経営ライセンスが認められることで、業界の発展と公正な競争につながるとの考えを示した。

マカオレジェンドディベロップメント社が運営するバビロンカジノ(資料)=マカオフィッシャーマンズワーフ

マカオレジェンドディベロップメント社が運営するバビロンカジノ(資料)=マカオフィッシャーマンズワーフ

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