マカオの銀行預金残高、中国銀行が5兆円で首位=グループシェア5割超

近年、カジノを核とした観光業で栄えるマカオだが、過去に貿易港として栄えた歴史もあり、今も金融業が盛んだ。面積は大阪環状線の内側とほぼ同じ約30平方キロ、人口約60万人という小さな街の中に29の銀行が本支店合わせて200以上の店舗を展開する。

マカオの日刊英字経済紙「ビジネスデイリー」が2月24日付紙面で、昨年(2014年)12月末日現在のマカオの銀行預金残高ランキング(官報をベースにした独自集計)を公表した。

同紙の報道によると、預金残高トップは中国銀行マカオ分行の3414億パタカ(日本円換算:約5.1兆円)で、市場シェアは42.4%に達した。2位以下のシェアは中国工商銀行マカオが18.4%、中国銀行グループの大豊銀行が9.0%、アモイ国際銀行グループのマカオ国際銀行が7.0%、ポルトガル貯蓄銀行(CDG)グループの大西洋銀行が5.2%の順。中国銀行グループが5割以上と圧倒的な存在感をみせ、上位5行で8割以上のシェアを占める結果となった。なお、マカオに日系銀行の進出はない。

大西洋銀行と中国銀行分行マカオの2行はそれぞれ1905年、1995年からマカオの通貨「パタカ」紙幣の発券銀行となっている。

中国銀行マカオ分行の看板(資料写真)—本紙撮影

中国銀行マカオ分行の看板(資料写真)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  2.  澳門海關(マカオ税関)は5月3日、前夜マカオ半島北部・台山エリアにある工業ビル、新城巿工業大廈内…
  3.  世界保健機関(WHO)は毎年5月5日を「世界手指衛生の日」と、グローバルな啓発活動を展開。マカオ…
  4.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  5.  マカオ政府地球物理気象局(SMG)は5月3日、今年(2024年)4月の天気レビューを発表。 …

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun