マカオのホテル客室数、2倍の5万室超へ=大型IRなど建設計画相次ぐ

近年、マカオを訪れる旅客数は増加傾向にあり、昨年(2014年)通期には前年比7.5%増となるのべ3150万人に達するなど、ホテル宿泊に対する需要も拡大している。マカオ全体のホテル客室稼働率は昨年第4四半期に87.0%、年間通じて86.5%と高水準をキープした。

マカオ政府土地工務運輸局は3月1日、昨年第4四半期時点で建設中のホテルが25軒、計画段階のものが28軒あり、これら53軒の合計客室数が2万5900室に上ることを明らかにした。第4四半期時点で営業中のホテル客室数は2万7904室となっており、建設中または計画中の数を加えると、現在のおよそ2倍の5万3804室となる。

昨年第4四半期時点で着工済みのホテル25軒の合計予定客室数は1万6000室。前年同期から73%増となった。エリア別の分布では、マカオ半島が11軒1300室、大型カジノ・IR(統合型リゾート)施設集積エリアとして知られるコタイ地区が9軒1万3900室、タイパ島が3軒1000室、コロアン島が1軒200室。客室の合計建設面積は308万平米に上る。建築計画中のホテル28軒の客室数は9200室。エリア別の分布では、マカオ半島が23軒3100室、コタイ地区が2軒5500室、タイパ島が1軒120室、コロアン島が2軒460室という。

着工済のものは2017年頃まで、計画中のものは2020年頃までの完成を目指す案件とみられる。

マカオのホテル宿泊価格は高止まりしており、供給増による価格の平準化や、バジェットホテル(格安宿泊施設)の拡充などを求める声が内外から相次いでいる。

大型カジノIR(統合型リゾート)施設の建設ラッシュが続くマカオ・コタイ地区(資料)=2015年2月—本紙撮影

大型カジノIR(統合型リゾート)施設の建設ラッシュが続くマカオ・コタイ地区(資料)=2015年2月—本紙撮影

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