カジノ売上低迷でマカオ政府の歳入マイナス3割、財政黒字半減=1-3月

マカオ政府財政局は4月16日、今年(2015年)1-3月の財政収支を発表。昨今のカジノ売上低迷を受け、カジノ税収が前年同期比33.1%の大幅減となる239.37億パタカ(日本円換算:約3565億円)にとどまったことが響き、歳入は前年同期比32.9%減の282.99億パタカ(約4214億円)となった。

一方、歳出については67.0%増の117.89億パタカ(約1756億円)に膨らんでいる。財政収支は165.10億パタカ(約2459億円)のプラスだが、黒字幅はおよそ半減となった。

マカオのカジノ売上は昨年6月以降、今年3月まで10ヶ月連続で前年割れとなっている。中国本土における反汚職キャンペーンの影響により、これまでカジノVIPルームの主要ターゲットだった中国富裕層のマカオ渡航意欲が減退していることなどがその理由として指摘されている。

【資料】マカオの2015年月次カジノ売上(カッコ内は前年同月比)
・1月:237.48億パタカ=約3537億円(17.4%減)
・2月:195.42億パタカ=約2910億円(48.6%減)
・3月:214.87億パタカ=約3200億円(39.4%減)
>1〜3月累計:647.77億パタカ=約9647億円(36.6%減)
※データ出典:澳門博彩監察協調局

カジノ施設が建ち並ぶマカオ半島新口岸エリアの町並み(資料)—本紙撮影

カジノ施設が建ち並ぶマカオ半島新口岸エリアの町並み(資料)—本紙撮影

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