マカオ、市中の新型コロナ陽性者が31人まで増加…感染源依然不明、局地ロックダウンは8ヶ所に

 マカオでは、約8ヶ月にわたって新型コロナの市中感染確認例ゼロを維持していたが、6月18日深夜以降、続々と新たな陽性者の出現が続いている。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターが19日深夜に発出した情報によれば、同日午後10時までの累計陽性者数は31人に上るとのこと。

 内訳は女性が21人、男性が10人で、年齢は8ヶ月〜89歳。このうち8人が症状あり(感染確認例)、23人が無症状。大きく2つのグループに分かれており、両グループ間に関連性もあるという。疫学調査で追跡対象となった接触者は602人。

 なお、これまでのところ感染源については不明。今後も新たな陽性者が出現する可能性も排除できないとした。

 6月19日正午から48時間にわたる全市民PCR検査によるスクリーニングが実施されており、20日午前9時までに33万9726人が受検し、結果が判明している19万8301人についてはすべて陰性だったとのこと。

 これまでに、陽性者が出現した6棟のビルと2つの店舗が局地ロックダウンの対象とされた。

 参考までに、マカオの人口は約68万人だが、人口密度は1平方キロあたり2万人超となっており、香港や東京を大きく上回る。

陽性者の出現により局地ロックダウン対象となったマンション「超級花城」住民への食糧配給の様子=2022年6月19日(写真:マカオ市政署)

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