マカオで今年2人目の輸入性チクングニア熱感染者確認…患者はタイ・プーケット渡航歴あるマカオ人女性

マカオ政府衛生局(SSM)は8月9日、マカオで輸入性チクングニア熱の感染者が新たに1人確認されたと発表。

SSMによれば、患者はコロアン島の石排灣地区に居住するマカオ人の主婦(39)で、6月27日から8月4日まで、家族とともにタイのプーケットへ旅行に出かけていたという。マカオへ戻った後の8月5日夜に発熱、頭痛、筋肉痛の症状が現れたが、この時は医師の診断を受けなかったという。8日になって、全身に発疹が出たことから、タイパ島にあるSSM傘下のクリニックを受診。9日にSSM公衆衛生研究所による検査結果が明らかとなり、チクングニア熱に感染していることが確認された。現在、患者は熱も下がり、容体は安定しており、自宅で静養中とのこと。同居の家族に類似の症状は出ていないという。SSMでは、速やかに患者の住居周辺で蚊の駆除を実施する予定とした。

なお、マカオにおけるチクングニア熱の感染者は、記録が残っている範囲で今回が4人目。1人目、2人目の感染者はいずれも2013年に確認されたもので、3人目は今月1日に確認されたばかり。3人目の感染者は今回同様、タイ渡航歴があった。

チクングニア熱は、ネッタイシマカやヒトスジシマカからヒトにウイルスが運ばれて感染するウイルス性疾患。臨床症状や感染モデルはデング熱と類似しているが、通常では死に至ることはないが、関節痛が患者に与える影響は厳重で、その状態が数週間から数ヶ月にわたって持続することもあるとのこと。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

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