ウィンリゾーツ社によるコタイ進出計画承認

マカオ特区政府は2日、ウィンリゾーツ(マカオ)社(以下、ウィンリゾーツ社)がコタイ地区に計画している新リゾート建設計画を承認したことを政府公報に掲載。マカオ国際空港、マカオドーム、シティ・オブ・ドリームズに囲まれた約205,000平米の区画。

マカオ特区政府の開発計画によると、コタイ地区のロータスブリッジ(蓮花大橋)より北のエリアをマカオを世界的リゾート地にするためのツーリズム総合区画 と定めており、ホテル、コンベンション、カジノ等の誘致を進めている。 ウィンリゾーツ社は2006年に系列会社を通じ政府へ土地提供申請をしていたが、2007年及び2008年に行われたコタイ地区の区画調整、また同時期の世界的金融危機による影響により2009年の再申請まで計画がストップしていた。

今回のウィンリゾーツ社への計画承認の背景には、計画内容が政府が推進するツーリズム産業の振興を掲げるコタイ地区の開発プランに合致すること、多くの雇用を創出できることが挙げられる。結果、土地委員会の審査を経て、政府はウィンリゾーツ社にカジノ及びコンベンションセンターを含む5つ星ホテル建設を目的とした非公開入札によるリース方式での土地利用の許可につながった。 区画の面積は205,797平米、リース価格は1,438,776,310パタカ(約145億円)、期間は25年間。ホテルの建設面積は454,800平米。なお、ウィンリゾーツ社には、上記リース料のほか周辺の道路整備費用の負担が発生する。

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