マカオの20年1〜11月累計カジノ税収が73.9%減の約3521億円に…コロナ禍インバウンド旅客減響く

(2020/12/18 09:57 配信)

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 このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支データによれば、今年(2020年)1〜11月累計の歳入は前年同時期から30.0%減の868億6605.0万マカオパタカ(日本円換算:約1兆1254億円)で、年度(1〜12月)予算執行率は79.2%だった。

 ただし、経常的収入に限ると65.3%減の421億7897.7億マカオパタカ(約5465億円)にとどまった。

 このうち、ゲーミング(カジノ)税収は73.9%減の271億7834.2万マカオパタカ(約3521億円)。年度予算執行率は54.4%で、歳入に占めるゲーミング税の割合は31.3%に。通常は歳入の約8割を占めるが、ゲーミング税収の大幅減に加え、財政準備からの補填分が資本的収入に計上(後述)されたことによって割合が小さくなった。

 歳出は15.2%増の786億5716.4万マカオパタカ(約1兆0191億円)で、年度予算執行率は71.7%。経常性費用が20.8%増、資本性費用が16.4%減だった。

 財政収支は82億0888.6万マカオパタカ(約1064億円)の黒字、前年同期比では85.3%の大幅なマイナスだった。財政準備からの補填分を除外すれば実質赤字。

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2020年7月本紙撮影

 ゲーミング税はカジノ粗利益(Gross Gaming Revenue=GGR)がベースとなる(*註)。今年1月下旬以降、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に伴う入境制限を含む防疫措置の強化等によってインバウンド旅客数が激減し、GGRを直撃した。1〜11月累計のGGRは80.5%の大幅減となる526.23億マカオパタカ(約6818億円)にとどまる。ただし、このところ中国本土との往来制限の緩和が進んでおり、対前年のマイナス幅は11月まで4ヶ月連続で縮小している。

 なお、マカオ政府は新型コロナの影響を考慮し、カジノ税収の減による歳入減と防疫・経済支援策による歳出増を見込み、財政準備の超額分の一部を切り崩して補填することを含む予算改正を年度内複数回にわたって実施している。

(*註)マカオのカジノに対する実効税率は約38〜39%。GGRの35%に加え、マカオファウンデーションへの拠出分として1.6%、インフラ・観光・社会保障基金への拠出分が2.4%(SJM社のみ1.4%)。

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