マカオ、国際カジノ見本市「G2Eアジア2021」開催時期延期…8月17〜19日に=コロナ禍長期化余波
(2021/01/15 10:03 配信)
新型コロナウイルス感染症の世界的流行によってボーダーを跨ぐ人の移動が大きく制限される中、昨年(2020年)2月以降、マカオのエキジビション・コンベンション業界でも規模の大きい国際的なイベントの中止や延期が相次いでいる。
毎年5月にマカオで開催されるアジア最大規模の国際カジノ見本市「G2E(グローバル・ゲーミング・エキスポ)アジア」。14回目となる「G2Eアジア2020」昨年は再三の延期を余儀なくされた上、結局年内の開催を見送った。2021年の「G2Eアジア2021」は例年通りの5月開催を発表済みだったが、コロナ禍の長期化に伴い、8月に延期されることになった。
G2Eアジア主催者(アメリカゲーミング協会及びリード・エグジビションズの共催)はマカオ時間1月14日、「G2Eアジア2020」開催時期を2021年8月17〜19日に延期すると発表。会場は当初予定と同じコタイ地区のIR(統合型リゾート)ザ・ヴェネチアン・マカオ内コタイエキスポホールとのこと。
マカオ当局を含む関係各所と緊密なコミュニケーションを通じ、8月に延期することで、出展者、ビジター、パートナーが状況に応じた準備・対応に充てる時間も確保でき、より質の高いコンテンツとビジネスネットワーキングの機会をできる見込みとした。リード・エグジビションズ社グレーターチャイナ地区COOのジョセフィーヌ・リー氏は、「ゲーミング(カジノ)業界はコロナ禍から徐々に回復の兆しがあり、G2Eアジアで業界が一堂に会するのを楽しみにしている」とコメント。
G2Eアジアといえば、日系のカジノマシン及び関連機器、カジノ用品メーカーなどによる出展やこれまでに日本版IRをテーマにした講演やパネルディスカッションを誘致するなど、日本の存在感が大きいことでも知られる。
マカオでは厳格な防疫措置が奏功し、すでに200日以上にわたって新型コロナの新規感染確認ゼロが続いている。同じく状況が落ち着いている中国本土との往来については制限緩和が進み、新型コロナウイルス核酸検査陰性証明の提示といった条件をクリアすることで、隔離検疫が免除となっている。目下、主にマカオ域内及び制限緩和が進む中国本土からのゲストを対象としたイベントは再開されている。なお、外国人に対する入境禁止措置は維持されており、緩和時期については見通せない状況。

「G2Eアジア2019」エキジビション会場イメージ=2019年5月21日、ザ・ヴェネチアン・マカオにて本紙撮影
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