マカオIR運営大手GEGが今回の横浜特定複合観光施設設置運営事業への参加見送り決定…日本におけるライセンス取得への取り組みは継続

 マカオで複数のIR(統合型リゾート)を運営するギャラクシー・エンターテインメント・グループ(GEG)は5月17日、「横浜特定複合観光施設設置運営事業」への応募見送りを決定したと発表。

 ただし、日本におけるライセンス取得へ向けた取り組みに関しては継続するとした。

 今回の応募見送り理由について、同社のフランシス・ルイ副会長がプレス発表資料に寄せたコメントは下記の通り。

「GEGは、モナコ公国のモンテ・カルロ・ソシエテ・デ・バン・ド・メール(SBM)と提携し、数年前から日本政府や横浜をはじめとする地域社会と積極的に協議を重ねてきました。新型コロナウイルスの感染拡大により、昨年もそして現在も、世界とビジネス環境は影響を受け続けています。GEGはこれまで、横浜の人々、文化、未来について多くのことを学び、過去数年間に政府、業界団体、神奈川を含む地域社会と築いてきた事、そして横浜のIR選定に参加する機会をいただけたことに深い謝意を表します。しかしながら、深い熟慮の結果、現時点では、横浜特定複合観光施設設置運営事業に参加見送りを決定いたしました。GEGは、持続可能な世界水準のIRを日本に作りあげるという目標を達成するために、 対話を継続してまいります。」

 GEGはマカオを本拠地とし、マカオ半島で「スターワールドマカオ」、コタイ地区で「ギャラクシーマカオ」、「ブロードウェイマカオ」の各カジノIR(統合型リゾート)、中小ホテルに併設するフランチャイズ形式のカジノ施設「シティクラブ」を運営している。

GEGの旗艦IR施設「ギャラクシーマカオ」の俯瞰(資料)=マカオ・コタイ地区-本紙撮影

GEGの旗艦IR施設「ギャラクシーマカオ」の俯瞰(資料)=マカオ・コタイ地区-本紙撮影

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