マカオ、カジノで負けた中国人ギャンブラーが窃盗事件起こす

 マカオでは、今年(2023年)1月初旬にウィズコロナへ移行し、水際措置が大幅緩和され、以降はインバウンド旅客が急回復し、カジノ施設についても賑わいを取り戻している。

 マカオ治安警察局は2月24日、マカオ半島新口岸地区にあるカジノ施設内でひったくり事件が発生したと発表。

 同月22日夜、同局の特別パトロールチームに所属する警察官がカジノ密集エリアにあたる新口岸地区の一角を巡回していたところ、「盗っ人!」などと声を上げて逃げる男を追っているのを発見。追跡に加勢し、男を取り押さえることに成功した。捕まった男は被害者から奪ったとみられるバッグを所持していたとのこと。

 被害者によれば、カジノでプレイしている際、14万香港ドル(日本円換算:約243万円)相当の金品の入ったバックを座席の後方に放置していたが、別の客から淡い色の服を着た男が外套に包んで持ち去ったと伝えられたという。その後、被害者がすぐにカジノ施設外へ出て付近を捜索し、バッグを盗んだ男を発見して問い詰めたが、隙を見て逃げられたため追跡したところ、警察官の加勢を受けるに至った。

 警察の調べに対し、被疑者=中国本土出身の30代の男=はカジノで負けた後、施設内をぶらぶらしている際に出来心でやってしまったなどと犯行を認める供述をしたといい、加重窃盗罪で検察院送致された。

 このところの人流増を受け、マカオ警察当局はカジノ施設内外におけるパトロール、取り締まりを強化して臨んでいる。

警察署へ移送される被疑者の様子=2023年2月22日(写真:マカオ治安警察局)

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